「花様年華」　

　ウォンカーウェイ監督「花様年華」へのオマージュ。
僕が写したのは、性的描写を皆無にした映画に漂っていた閉塞感の中に宿るもの。
愛を描く上で裸体表現よりも大切なもの。

「花様年華」は植物の模様が徐々に変化し、じっくりと時間をかけて満開になった様子を意味し、花と人生（年華）をかけた言葉です。
人や人生そのものにも適用されるこの用語は必ずしも美しい状態だけを指すのではなく
時には格子柄、時には流線型など美醜を共に含んだ「模様の歳月」というべき様態を表します。